着脱式の装置を使用するインビザライン矯正では、好きな時いつでもマウスピースを取り外せるのが大きなメリットです。その反面、マウスピースの装着時間を患者様ご自身で管理する必要があります。そこで気になるのがマウスピースの装着時間を守れない場合のリスクですよね。
▼1日20~22時間の装着が必須
インビザラインのマウスガードは、1日20~22時間装着する必要があります。「1日20時間以上」と説明される先生もいらっしゃるかもしれませんね。いずれにせよマウスピースを外して良いのは1日のうちの2時間程度です。それが5時間、6時間となるとさまざまなリスクが生じます。
▼装着時間を守れなかった場合のリスク
当然ですが矯正装置というのは、お口の中に装着していなければ“矯正力”が発揮されません。そういう意味でワイヤー矯正は固定式の装置を使用するため、患者様にとって気を付けなければならない点がひとつ少ないといえます。なぜなら、マルチブラケットの装着と撤去を行えるのは歯科医師だけだからです。一方、マウスピース矯正はいつでも好きな時に外せるので、決められた装着時間を下回ってしまう可能性は十分にあり得ます。その結果、次のようなリスクが生じます。
◎治療計画に遅れが出る
インビザラインのマウスピースは、スタートの段階ですべてが完成しています。あとは決められたスケジュール通にマウスピースを交換していくだけなのですが、決められた装着時間を守らないと歯の移動が遅れ、次の段階に進めなくなることがあるのです。そうしたトラブルが続くと、治療計画がどんどん遅れていきます。
◎歯の後戻りが生じる
マウスピースの装着時間を守らないと、歯が移動しないだけでなく、歯の後戻りが起こります。これは矯正治療ならではのトラブルといえます。装着時間が不足した日が続くと、現在使っているマウスピースが合わなくなり、ひとつ前のステージに戻らなければならなくなることもあります。
▼まとめ
今回は、インビザラインのマウスピースの装着時間を守れなかった場合のリスク・トラブルについて解説しました。装着時間に満たない日が1~2日程度であれば問題も大きくなりませんが、それが長く続くようであれば大きなトラブルへと発展しかねませんのでご注意ください。
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午後 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
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